政策金利を3%で据え置き<マレーシア> ASEAN経済通信

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政策金利を3%で据え置き

 マレーシア中央銀行は7日、金融政策委員会(MPC)を開催し、政策金利の翌日物政策金利(OPR)を3.00%で維持することを決定した。中銀は声明で、1月のインフレ率は予想と一致しており、2024年通年についても安定した需要状況とコスト圧力の後退により緩やかにとどまる見通しだと説明。一方で、見通しは補助金や価格統制に関する国内政策のほか、世界的な商品価格や金融市場の動向に大きく依存していると警戒した。そのうえで、現行の金融政策スタンスは依然として経済を支援しており、インフレと成長見通しの評価と一致しているとして、金利据え置きの背景を説明した。また、通貨リンギの為替相場について、マレーシアの経済ファンダメンタルズと成長見通しを考慮すると過小評価されていると指摘。政府と中銀は、政府関連企業(GLC)や政府系投資会社(GLIC)による海外投資収入の本国送金とリンギへの転換を促進するため、協調した措置を講じているとした。(24/3/7)(M)

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